マラソン開催延期、批判受け無期延期へ
アルファプレイテストのフィードバックを受け、『マラソン』の発売が無期限延期されました。開発元バンジーがこの決断に至った経緯と、今後のゲームプレイ改善に注力する要素について解説します。
9月予定だった『マラソン』発売中止
アルファテストの反響が延期の要因に
バンジーの新作エクストラクションシューター『マラソン』は、アルファテスト参加者からの熱烈なフィードバックを受けて無期限の延期が決定。開発チームは6月17日、Bungie.netを通じて、この判断に至る前に全てのプレイヤー意見とSNS議論を精査したことを明らかにしました。
当初予定されていた9月23日の発売は撤回されました。「アルファテストを通じて、私たちが注力すべき領域が明確になりました――緊張感あるサバイバルシナリオの構築、世界観に埋め込まれた深層の謎、レイド級のエンドゲームコンテンツ、そしてバンジーらしいFPS戦闘の維持です」と開発者は述べています。
今回の開発期間延長により、バンジーはチーム拡充とコア体験の洗練を図るとともに、継続的なフィードバックを通じたコミュニティエンゲージメントの強化を進めます。
ソニーは以前、『マラソン』が2025年度中に発売されると示唆していましたが、具体的な日付は明言していませんでした。この曖昧なスケジュールが延期の噂を呼んでいたものです。知的財産権に関連する問題が影響した可能性を指摘するファンもいます。
バンジーは今秋に新たな発売時期を発表すると約束していますが、ソニーの財政計画では2026年3月31日までの発売が依然として予定されています。
開発の重点領域が明らかに
バンジーは開発ロードマップを公開し、アルファテスト参加者とのクローズドテストを継続しつつ、以下の多数の改善を実施すると発表しました:
- 強化されたサバイバルメカニクス
- より挑戦的なAI敵との遭遇戦
- ダイナミックイベントを備えた改良報酬システム
- 戦略性の高い戦闘シナリオ
- 拡張された世界観構築
- ビジュアルの向上
- 環境描写を用いた深層のストーリーテリング
- オリジナル三部作を尊重したダークなテーマ性
- 強化されたソーシャル機能
- ソロ/デュオプレイ体験の改善
- 近距離チャット機能の実装
ゲーマーコミュニティはバンジーの発表に対し賛否両論の反応を示しており、Redditユーザーからは計画された変更の幅広さが「ソフトリブートに相当する」との指摘も出ています。初期のゲームプレイ映像から延期を予想していたファンも多数いました。
『コンコード』の不振を受けて、ソニーの別のライブサービスタイトル『Fairgames』も同様の課題に直面する可能性についての憶測が浮上しています。
ソニー・インタラクティブ・エンタテインメントCEOハーメン・フルストは、最近の事業説明会でMLB: The Showや『ディスティニー2』、『ヘルダイバーズ2』などの成功例を挙げつつ、同社のライブサービス戦略に自信を示しました。『マラソン』が『コンコード』の苦戦から得た教訓を活かせるとの見解も示しています。
現在のところ発売日は未定ですが、『マラソン』はPlayStation 5、Xbox Series X|S、PC向けに計画されています。最新情報については引き続き当メディアの報道をご確認ください。








